大腸・肛門外科

大腸・肛門外科

外来担当表、臨床試験・治験などのご案内です。

外来担当表

外来絹笠
花岡
高岡
山内
佐々木
山本
手術
内視鏡PMのみ
注腸造影AMのみ

診療内容

当科では、他科と協力して、大腸がんの術前診断(検査)から内視鏡治療、手術、薬物療法まで、大腸がんの診療のすべてを担当しています。他にも、大腸ポリープや炎症性腸疾患、痔核・痔ろうなどの大腸・肛門疾患の外科治療も行っています。
2023年3月現在ほとんどの大腸がんに対しロボット手術を行っています。国内最多のロボット手術の実績を持つ指導医を中心に行われており、直腸がんはもちろん、結腸がんに対しても保険収載前の2019年から全国に先駆けてロボット手術を行ってきました。
難易度の高いといわれる、直腸がんに対する骨盤リンパ節郭清術や、他臓器合併切除術も、ロボット支援下で行っております。
高いがんの根治性と、特に直腸がん術後の排尿障害や性機能障害などの機能障害が少ないことが当科の特色です。

また、切除困難な進行がんや再発がんに対して、骨盤内臓全摘術等の拡大手術も経験豊富で、積極的に行っています。進行した大腸がんに対して、臨床腫瘍科と協力して、専門のスタッフが、がんの進行度やそれぞれの患者さんの病状に応じて、手術、化学療法(抗がん剤治療)、放射線治療を組み合わせた先進的な治療を行っております。
大腸がん術後補助化学療法も、それぞれの患者さんの病状や生活パターンに合わせた治療法を、臨床腫瘍科の専門医師が、患者さんと相談しながら行っております。

さらに、肝胆膵外科、呼吸器外科とも協力して、肝臓や肺に転移した大腸がんの手術も行っています。また、消化器内科と協力して、早期大腸がんや良性大腸ポリープの内視鏡治療、術後の定期的な内視鏡検査も行っています。

その他にも、大腸がん治療に関する多くの全国規模の臨床試験を主導、参加しています。
臨床試験は新しい治療法や標準治療法を安全かつ確実に行う方法を開発する研究です。患者さんにご同意いただければ積極的に臨床試験へのご参加をお勧めしております。日本の大腸がん治療を世界に発信する講演を海外より招聘され多数行い、根治性の高いリンパ節郭清手技を、海外でのデモンストレーション手術などを通じて指導しています。

取り扱う主な疾患

大腸がん(結腸がん、直腸がん)
再発大腸がん、大腸がんの肝転移、肺転移(手術、抗がん剤治療)
炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病)
家族性大腸腺腫症
肛門疾患(痔核、痔ろうなど)
虫垂炎、憩室炎、腸閉塞、その他

その他取り扱う疾患および当科の特色

炎症性腸疾患(クローン病、潰瘍性大腸炎など)に対する手術や、家族性大腸腺腫症(大腸ポリポーシス)などの手術も行っています。特に炎症性腸疾患の患者様に対しては、手術に最適な時期を逃さないように、消化器内科と連携を密にしております。潰瘍性大腸炎に対する大腸全摘術に対しても、腹腔鏡手術を行うことで、患者さんのQOLの向上に努めています。特に、当科では大腸全摘を施行する際には、括約筋の確実な温存および手術時間の短縮を目指して、腹腔鏡手術と、経肛門的内視鏡手術を組み合わせ、2チームで手術を行っています。当科では2017年から2022年3月までに35例行われており、手術時間の短縮化や術後の患者様の肛門機能等にとって、良い術式であると実感しております。

その他、虫垂炎、腹膜炎、痔核・痔ろうなどの肛門疾患の手術も行っています。

診療実績

当科では、年間約200例の大腸癌手術を行っており、直腸癌は全例、結腸癌は2022年4月保険収載以降、全例ロボット支援下で行っています。炎症性腸疾患に対する大腸全摘術も行っています。

2023年度の主な手術件数は下記の通りです。

386例

結腸がん 74例
(緊急手術2例を含む)
ロボット手術65例
腹腔鏡手術6例
開腹手術3例
直腸がん 109例ロボット手術106例
腹腔鏡手術1例
経肛門手術2例
炎症性腸疾患 31例
(緊急手術14例を含む)
ロボット手術8例
腹腔鏡手術19例
開腹手術4例
肛門疾患
(緊急手術8例を含む)
41例
その他 132例
(緊急手術64例を含む)
腹腔鏡手術75例
開腹手術57例

予定手術 298例

緊急手術(大腸がん含む)88例

国立大学法人 東京医科歯科大学 消化管外科学分野
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